”何か”になりたかったんです。
自分ではない”何か”に。
目標はない、ただ自分ではないものになりたかった。
お母さんに認めてもらえ、
お母さんに大切にされて、
お母さんに構ってもらえて、
お母さんの自慢になるような、
”何か”になりたかった。
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素のままの自分では
親に否定されてしまう。
「いらない子」と言われ、
怒られ、叩かれ、意見を発することも許されず、
ただただ我慢を強要されてしまう。
なんとか母親に認めてもらえるような存在になりたい。
そう思って自分を捨てて、殺して、
別の”何か”になろうとしました。
例えばメディアで活躍するアイドルやモデル。
母に「お前足が長いからモデルかなんかにして稼がせればよかった」と
言われたことがありました。
しかしながら遊んでいるときに転んだりしていたから、
膝だの何だのに傷がいっぱい。
「こんな傷物じゃなれないわよね」と言われました。
確かになかなか傷跡が消えず、
さらには痴漢に遭ったことから”女性”であることが嫌になり、
”女性”であることを魅力にしている
モデルやアイドルにはなれないと、悟りました。
しかし・・今思うと、
母親の言動は子供を稼ぐための道具として考えている
クソ野郎の思考回路ですよね・・・
今更ながらドン引き。
そして今でもこれを言われたときのことを
鮮明に覚えています。
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現実世界で”何か”になるのは無理だと思ったわたしは、
二次元の世界の”何か”になれないか考えます。
例えば、サトシになれないかと思いました。
わたしピカチュウ大好きだし、
ポケモン大好きだし、
サトシみたいに冒険できないかと思いました。
でも・・
実際に10まんボルトを浴びたら
わたしは即死だろうし(笑)
川の中に飛び込む勇気もない。
オニスズメの追跡から逃れる体力もない。
こういうところは妙に現実主義で・・。
二次元の世界では魔法を撃ったりするじゃない。
逆に属性魔法食らったりするじゃない。
それを見て思うのよ、
「絶対死ぬよな」って。
毒なんか浴びせられたら、
即腐り始めて全身に毒回ってすぐ死ぬだろうし。
爆弾なんか投げられてダメージ食らうとかあるけど、
実際に3次元で食らったら間違いなく四肢が飛び散る。
FFやってても思うし、FPSとか見てても思う。
「これ現実でやったら死ぬ」って。
「2次元だから許さてるんだ」ってその都度認識する。
マイクラのようなサバイバルな生活も、
銃を撃ち合い最後の生き残りを目指すバトロワも、
不思議な生き物と冒険をする世界も、
即死してしまうような攻撃を浴びても回復すれば問題ないのも、
二次元だからできること。
「ああ、わたしは憧れの世界のものにもなれない」。
絶望して、今に至ります。
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この考えは社会人になってからも続きます。
母親が認めてくれそうな大企業に勤めれば、
褒めてもらえる、みとめてもらえる。
そんなふうに思ってテキトーに就活。
もちろん1年保たずに辞めたけどねw
その後も自分の肩書がよくなるような仕事ばかり探しては、
書類選考で落ちる、面接で落ちるなどを繰り返していました。
結局自分も母親と同じで
”世間からどうみられるか”を重視して
仕事選んじゃってたんです。
母親に認めてもらいたくて、母親と同じようなことをしていました。
今、やっと愚かな思考回路に気がついて。
トラウマフラッシュバックが起きない仕事を
絶賛探しているところ。
何社か応募はしている状態。
いい回答がもらえることを祈るばかり・・。
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じゃあどうやって生きていくか。
何者でもないわたしで生き抜くしかない。
魔法で焼かれることも、毒を撒かれることも、
10まんボルトを浴びることもない条件の世界で、
ゲームしているようなもの。
2周目も、強くてニューゲームもない。
やり直しの効かない壮大な物語(ゲーム)。
もう”何か”になろうとしない。
”何か”になれなかったことを後悔しない、罪悪感を持たない。
だって、”今ここ”の環境は、
何者でもないわたしが生きていることを許してくれているから。
本来、親が与えて然るべき安心感を、
今の環境は与えてくれています。
具体的に言うと、北海道が、
SNSが、ポケモンが、FF7が、
SNSのゆる~~~いつながりが。
だから、もう、大丈夫。
そのままでいいんだわ。
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といいつつもね、
今後もいっぱい不安になるだろうし、
いっぱいしんどくなると思うの。
だってそういう気質だから。
その時その時の感情を大事にして、
抑圧せずにちゃんと感じて、
死ぬまでの消費ゲーをやっていこうと思います。
ちょっとでも楽しんでいこう。
もう”何か”にはなろうとしない、ならない。
わたしはわたし。
では今日はこのへんで。
ありがとうございました!
written by マイ(@iamxxxgv)
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