雪が降りました。
積もりました。
完全に冬です。
冬再来、Winter,againです。
北海道に来て19年、
未だに初雪はワクワクします。
「わーきれいだな~」って
思わず立ち止まって空を見上げてしまいます。
なんでこんなに初雪は楽しいんだろうって考えたら、
思い出した光景が一つ。
数年ぶりに降った関東での大雪。
目の前が真っ白になるくらいの雪。
そんな中、何度も何度も往復して
ソリを引っ張って遊んでくれた、
父親の背中、です。
*
雪が降るとだいたい思い出す。
6歳の冬、多分父親の誕生日頃の1月。
関東に雪が降った。
ほんとに脛くらいまで積もった。
その日、保育園への登園は中止。
父親も仕事の行けないためか家にいた。
あれだけの雪の中、スノータイヤも履いていない車では
通勤なんかできるわけなかっただろう。
だから家にいた。
そうしてどういうきっかけか、
家族で外に出た。
できる限りの防寒をして。
どこで買ってきたのかわからない、
もしかしたら近くのホームセンターで
慌てて買ってきたのかもしれない、
ソリを手に持って。
父は私をソリに乗せ、
雪の上を何度も引っ張って遊んでくれました。
ときには妹も一緒に乗せて。
母親は・・・どこにいたかわかりません。
覚えてない、うん、家にいたんじゃね?
父は何度もソリを引っ張ってくれた。
本当に何回も。何往復も。
しんしんと降る雪の中。
わたしは父と遊べるのが嬉しくて
キャーキャー叫びながら遊んでもらっていた。
ソリに乗りながら、キャーキャーと。
普段なかなか父は遊んでくれなかったから。
仕事で家にいない人だったから。
ほぼ丸一日遊んでくれたのが、
本当に嬉しかったんだ。
*
この記憶が雪をみてワクワクする要因かどうかはわからない。
でもきっとこれが起因だと思いたい。
それ以外ワクワクする記憶が見当たらない(笑)
多分わたしの人生の中で
雪を目一杯楽しんだのは
この6歳の時の大雪だろう。
楽しかったんだろうね。本当に。
初めての大雪。
そして父親が目一杯遊んでくれたこと。
とにかく楽しかったんだろう。
これがわたしの雪に対するイメージ。
ワクワクする理由なんだって。
仕事の帰り道、降る雪を見ながら思いました。
そして、やっぱりちゃんと
父親のお墓参りいかないとなって思いました。
*
父は私が24歳ごろに亡くなりました。
突然母から連絡があり、亡くなったこと知りました。
アパートで独り、お酒を飲みながら、
テーブルにつっぷして亡くなっていた、と。
顔はとても見れるような状態じゃなかった、と。
孤独死、してたんだそうです。
当然お葬式に行こうとしました。
ですが、毒である母に止められました。
「あいつの葬式には来るな」と。
当時、父と母はとっくに離婚していましたが、
父は両親(祖父祖母)に離婚の事実を話していなかったそうです。
そのせいでわたしが跡取りになるとかならないとか、
いろいろ問題がこじれていました・・。
※ちなみに父親側で特に事業とかはしていません(笑)ただ”血”を残したいだけ。
おそらくわたしが北海道に行っていることも
まともに話していなかったんでしょう。
だから「来るな」と言われて、
お葬式に行くことはできませんでした。
その後、母に連れられ簡単にお墓参りだけしましたが、
じっくりお別れすることはできませんでした。
このことがずっと心残りだったんです。
父にはしっかり話をしたかったなって思うんです。
父も不器用ではありましたし、
見栄っ張りでしたし、
わたしの教育保険を勝手に解約して
車を買うようなクズですが・・
少なくとも”母より”は、
わたしと遊んでくれました。
話してくれました。
一緒にマラソンの練習をしてくれました。
大事にしてくれました。
少ない記憶・思い出ではありますが、
かけがえのない貴重な温かい思い出です。
この思い出をくれたことに
ちゃんとお礼をして、
ちゃんとお別れしたい、と思っています。
まぁいくならこっそり独りで行きます。
色んな人に言いふらしたらめんどうなことになりそうなので(笑)
なんとか来年までには・・
できたらいいなと考えています。
待っててね、パパ。

舞い散る雪。
もっとうまく撮れたらなぁ・・。
では今日はこのへんで。
ありがとうございました!
written by マイ(@iamxxxgv)
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